くもりのちなんとか

ワケあり無職女のブログ

立派な引きこもりができるまで

 

…立派な引きこもりとは。 

 

  

今日は私がどのようにして現在の状態に至ったのかを、しばらく会っていない友達や昔お世話になった先生に話すようなつもりで書いてみようと思います。友達、先生へ。私のことはこの記事に書いてあります。話せば長くなるのでこれを読んでください。

 

 

 

高校3年生の11月の出来事でした。

ある日、授業中に突然激しい吐き気と動悸がして、たまらず先生に保健室に行きたいと伝えました。保健室へ行く前にトイレに入ってしばらくしゃがみこんではみたけれど…あれ、どうやって吐くんだっけ。わからない。そして怖い。

 

保健室でしばらく横になりながら吐き気の原因を考えてみる…

実はその2日前、学校を早退して友達とマキシマムザホルモンのライブを観に行ったんですよね…。「ヘドバン」やら「モッシュ」やらが行われるようなライブに行くのは初めてのことだったので、私はその場から押し流されないように踏ん張るのがやっとで、柵に必死に捕まりながらなんとか乗り切りました。

 

 

f:id:hidaricloud:20190203233636p:plain

学校をサボってライブに行くのはやめましょう!

 

 

ライブは楽しかったけど、ずっと大きなスピーカーの前にいて耳がやられたのか終わってからずっと耳鳴りがしていて、それで三半規管か何かが変になって吐き気がしたのかな…とか、そんなことを考えてて。それを保健室の先生に言ってみたらちょっと笑われました。え、私そんなに変なこと言いました?まぁいいんですけど…

 

結局吐き気は治まらず、早退することになりました。家に帰ったら治るだろうと思っていたのに、なかなか良くならない上に食事もまともに取ることが出来ず、そのまま1週間くらい欠席したような気がします。病院に行って点滴を打ってもらったりもしたなぁ…

休んでいる間にずっと頭から離れなかったのは「また具合が悪くなって、もしみんなの前で吐いてしまったらどうしよう」ということでした。たぶん、トラウマのような感じになってしまったんでしょうね。

 

だんだんと調子が良くなってきた頃、今日こそ学校に行こうと思い駅まで行ったのですが…しばらくぶりに会った友達が「大丈夫〜?」と声を掛けてくれて話し始めた時、またどんどん具合が悪くなっていくのを感じました。吐き気というよりも、喉がぎゅっと締まるような感覚。自分の意思とは関係なく急に不安な気持ちがどっと押し寄せてきたんです。「なんかまた具合悪くなってきた…」「大丈夫?無理しないほうがいいよ?」「うん…やっぱり帰るね」

 

家に戻る前、近所のベンチに座って一人で泣きました。「なんでこうなるんだろう」「自分はどうなってしまうんだろう」。ただ体調不良が長引いているだけではないということは自分でもなんとなくわかりました。でもそれが気の持ちようでしかなく、心の甘えがそうさせているのか、それとも別の何かが原因なのかはわかりませんでした。

 

それからさらに1週間くらい休んでなんとか学校に復帰することが出来ましたが、突然具合が悪くなる現象は続いていました。その対策として、授業が始まる毎にミンティアを2粒くらい口の中に入れて清涼感で気を紛らわす作戦でなんとか乗り切っていました。お弁当は緊張してあまり喉を通らず。でも不思議なことに、放課後は緊張が解けたためか残ったお弁当を食べることが出来たんですよね。教室に人があまりいないから、というのもあったと思います。毎日授業をなんとかこなし、放課後は受験勉強をしてから帰る日々を数週間送っていました。

 

 

12月。また学校に行けなくなりました。

何がきっかけで、とかはなかったような気がします。はっきりとは覚えていませんが学校に行くのが辛くなって、欠席を続けたまま冬休みに入りました。センター試験も、冬休み明けの学校も、2月の自由登校期間も、卒業式も、仲のいい友達と行く予定だった卒業旅行も、結局全部行けませんでした。

 

でも、学校に行かなくなってからずっと外に出られなかったわけではなく、途中までは友達と一緒に遊んだりはしていたんです。学校に行って授業を受けることは出来なくても仲のいい友達や後輩と会うのは苦にならず、冬休み中も何度か遊びに行っていました。補習を受けることすら出来なかったら卒業出来なかったのだと思うと、今思えば不幸中の幸いですね…。学校に行けなくなったのも3年生の後半でよかったな、と。

 

 

忘れられない嫌な出来事が1つありました。自由登校期間の2月に友達と一緒に髪を染めに行ったのですが(私服制の高校だったため卒業式は袴を着るのが定番で、2月になると卒業式のために髪を染める子が多くいました。つまり当時はまだ卒業式に出る気はあったんですね…)その時にパニック発作が起こってしまったんです。逃げられない状況のまま数時間居なければいけないため普段よりも過度に緊張してしまい、動悸に吐き気に頭が真っ白になる感覚…文字通り頭の中はパニック状態でしたが、人前で失敗して恥をかくのを異常に恐れる性格なので表には出せず、羊を数えたりしながら必死で気を紛らわしていました。

美容室を出ると一気に楽になった感じがして、それ以降は何も起こらずに友達と過ごすことが出来ましたが、その時の経験によってまた1つ「失敗体験」、「トラウマ」を積み重ねることになってしまったのではないかと思います。

 

 

引きこもり生活が始まってから最初の1〜2年は「時間が解決してくれるかもしれない」と思いながら、長い長い休暇のつもりで過ごしていました。直接会うのは無理でも、Twitterやインスタグラムは頻繁に更新して友達と会話したり。でも時間が経つにつれて、大学に行かず働きもせず、何もしていない自分が恥ずかしくなっていきました。

 

なんとかしたいのに何をするにも気持ちが乗らない、勇気が出ない、体が動かない。それに加えて、同級生たちはみんな進学し、自分が憧れていた大学生活を始めて楽しんでいることへの羨ましさと劣等感。

充実した生活を送っている友達の呟きや写真を見るのも少しずつ辛くなり、直接知り合っている人たちと繋がっているアカウント(リア垢)はほとんど見なくなりました。

 

当時の家族からの言葉や、自分自身で考え得る助言などはすべて「自分でもわかっていること」で、それが出来ないから苦しいのに、最初は上手く理解してもらえませんでした。でも、幸いにも家族は少しずつ私の気持ちを理解してくれて、精神的に追い込むようなプレッシャーをかけてきたりはしないのでとてもありがたいです。精神的に追い込まない程度のプレッシャーはかけてきますけどね!(?)

 

こんな調子で、3歩進んでは2歩下がったり3歩下がったりしながら、ついに5年の月日が経ってしまったというわけです…

 

似たような状況で今現在悩んでいる方や、そういう経験から克服できた方と交流出来たらいいなぁ。